腰椎椎間板ヘルニア(ようついついかんばんヘルニア)

腰椎椎間板ヘルニアとは、椎間板の中にある髄核が、線維輪を破り外に飛び出した状態で、それが神経に触ることで強い腰の痛みや脚のしびれがでるものです。

症状

急激な腰の痛みが襲う場合と、徐々に痛みが増していく場合と2タイプあります。
また、腰の痛みだけでなく、脚のしびれや痛み、感覚の麻痺も現れます。

原因

加齢

年齢を重ねていきますと、髄核の水分量が減ってくるなどの変化が起こります。椎間板は日常生活で常に負担がかかっており、その積み重ねが線維輪に亀裂を生じさせ、椎間板ヘルニアを引き起こすことがあります。

遺伝

近年では遺伝背景が椎間板ヘルニアの原因の一つだと判明してきました。ヘルニアになりやすい体質の人と、そうでない人がいるという事です。
特に若い人は遺伝背景の関与があるという結果も出ており、今後の研究でさらに解明されていくと思われます。

治療

ほとんどの場合、椎間板ヘルニアは自然経過による治療が可能です。その場合はコルセットなどで腰を支え、安静に過ごしたり、腰部のマッサージを行うなどの治療があります。また、筋弛緩剤や消炎鎮痛剤などのお薬を処方し、痛みを和らげることもできます。
そうした治療を行っても症状が改善されない場合は、手術が必要になってきますので、専門医に相談しましょう。